【1】 成績不振 K君の場合
指導生徒
S高校スーパー特進2年生
指導依頼内容
中1から同じ塾に週5回通っているが、高校での成績がかんばしくなく、下位にある。塾をやめるので何とか対策指導を行って欲しい。親としては、岡大(工学部)以上の大学に進学して欲しいと思っている。会社員なので指導予算は余りないが、思い切って、ゼミに任せてみたい。中間考査までは、中間考査対策指導を本人と相談の上、自由に行って、指導成果を出して、本人に“やればできる”という成功体験をさせたい。
指導実施内容
生徒本人と相談の上、中間考査までに下記の指導を実施。指導時間帯は指導時間設定の専任スタッフが生徒と各科目担当教師の希望時間を相談の上、効率的に設定。
【4月】 数学8.5時間、英語5.5時間、知能テスト2時間。
【5月】 数学22.5時間、英語25時間、化学4時間、物理4時間、古典4.5時間。
本人の学力検証
当ゼミが指導を行ったすべての科目において、広範囲にわたり基礎学力、基礎定理の習得ができておらず、「自分で復習勉強をすればいいのは分かっていても、何から手をつけていいのかわからず、更には学校の授業もほとんど理解ができないからますます分からなくなる」という負のスパイラルに陥っていた。
中間考査対策指導として、各科目の出題範囲を(習得できている部分は除いて、高1の基礎から系統的復習指導を主に行った。)
成績結果(当ゼミが指導した科目のみ掲載)
(1) 理系科目については、予想していた通り成績向上が見られた。今後も、本人が焦らず真面目に勉強さえすれば、この成績は維持できるものと思われる。
(2) 英語・国語等の文系に関しては、恐らく指導成果が出るのは2学期中間考査辺りと予想される。理由は、@全く基礎ができておらず、中1から系統的に復習指導を行う必要があるため。中学時代は、IQ値(136)が高いことから、勉強しなくても頭の良さや勘だけでそれなりの点数を取ることができていたと思われるが、高校2年生に至っては、そのような付け焼刃の学習では全く役に立たなくなっている。塾の講師も多くの生徒を抱えていることから、基礎を復習指導する等の手の打ちようがなかったのであろう。A英語は、小さなピースの積み重ねが必要な科目で、成績向上にはある程度の指導期間が必要なため。

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